歌詞

宿題も授業も全部そっちのけで

大事な赤ペンは正義を描くのに使い果たした

大荷物のばあちゃんも捨て猫も迷子も

何も見逃せない

君のヒーローになってやるよ

悪役の行動原理なんてわかるわけなくって

ただポテチ頬張り惚けた

テレビの中のヒーローに

悪を嫌って正義を掲げて息をする

けれどやっぱりやっぱり

息苦しいのだ

傷つけるのも傷つかんのも無理なんだ

だからやっぱり何かを

諦めなきゃダメなんだ

「あの子の泣いてる理由が分かるまでお預け」

いつかの母の問いは解けないままでアイスは溶けた

誰かが血を流したって誰が殴ったって

何もできずに佇む僕に正義はなかった

あいつは満身創痍だった　それでも戦った

悪はどっち側にあるの？

考えるほどにわかんないな

悪意なくして善意に染まった主人公なんて

いないし　なれないし

綺麗事だらけだ

どうでもいいと割り切ってみるのもアリかもな

だけどやっぱりそれでは

僕じゃなくなる気がする

あいつの深層心理なんてわかるわけなくって

ただ窓の外に呆けた

悔し涙　片目に浮かべて

悪魔隠して正義を謳ったエゴイストだけど

やっぱりそれでも

正しくいたいんだ

悪に迷って正義に悩んで生きていく

けれどやっぱりやっぱり

君を救いたいんだ

お節介でも空回りでもそれが僕だから

やっぱりそれでも

ヒーローになりたいのだ