

最終回だけ見据えて
諦観の果てを謳った
砂を噛むような日々から
逃げ去ってしまいたいだけ
鼓動に纏わりついている
孤独を振り払うように
荒ぶ心のままに征く
満たされぬ理由を抱いて
遠く霞む街の灯が目を覚ますその向こう側で
夜風が謳う加速度に呼吸さえ忘れて
東方の空の帷を落とした昨日を穿つような
最果ての青に浮かぶ蜃気楼を見ていた
再上映だと悟って
埋まらない記憶を知った
花荒らす風も過ぎ去り
気付けば誰もいなかった
「今更」なんて言葉さえ
吐き出すほどに胸は空く
どうすることもできないまま
夏は遠ざかっていった
飼い殺した心でもまだ
夜の淵は見据えていたくて
枯れた花ひとつ踏み潰しては
砕ける音が響いた
遠く霞む街の灯が目を覚ますその向こう側で
夜風に乗った加速度に言葉は消えていく
海淵の底にさえ触れられるような
夜明けの空と最果ての赤に消える
月明かりを見ていた
- 作詞者
noale
- 作曲者
noale

noale の“エンドロール (feat. IA)”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード