Lyric

生温い風が肌を撫でる

追い越してきたはずの季節に

まとわりついたあの日の影

僕をまだ大人にさせないまま

影を踏み笑う子供の声

明日へ向かって羽撃く鳥達の

行先は誰も知らないよ

水平線の先へ消える

愚かさを嘆いてもあの頃の僕らには戻れない

春の匂いと一緒に吸い込んだ煙草の煙と

傷みを伴う新しさを待つよ

風が凪ぎ花も土も眠る

明日へ向かって輝く星達の

産声は誰も知らないよ

平行線の先　揺れて消えるハイライト

大事に握り締めすぎていた所為で

形を失くしてしまった

目の前にあって掌から零れ落ちて行く

それを僕達は春と呼ぶ

愚かさを嘆いてもあの頃の僕らには戻れない

春の匂いと一緒に吸い込んだ煙草の煙と

傷みを伴う新しさの中

種火は消えてもあの頃の僕らは消えないまま

いつまでもこの季節を超えて

今身を焦す程眩い光の中

息をする　生きている

生温い風が肌を撫でる

追い越してきたはずの季節に