歌詞

上手くいかない生活のリズムに

合わせる秒針を探している

薄明の中 縋り歌う メロディーを毛布にして

啜るコーヒーは甘美で安易に朝を受け入れた

笑えない日々を病気にするのは

どこか情けない

気がして 鏡面越し 僕の形、色

捕えられない 囚われたくないから

心に落ちて染み込んだ春霜を飲み込む

揺らいで弱くって 足掻いて

なんかダメになりそうで

泣いちゃって見せないよ

幸福も億劫だ冷えた街 浮遊する

白い目も黒い目も

この身と臓に刺され

簡単に解けない問題を

放って置き去りにできればいいだけなのに

感情を出さない結論で

僕を消そうとする全ての葬いに幸あれ

逃げようよ

君となら曖昧な悪意を澄んだ空に託す

逃げようよ

君となら有害な善意も燻んだ空に投げる

凍りついた氷面上歩いて見渡す

独りになっても 孤独じゃないから

言い聞かせて 居場所のない春を諦めない

陽が包む どこにいても許される僕を

わかってほしい 嫌われてもいいから

心に落ちて染み込んだ春霜が溶け出す