Lyric

砂漠の向こうに霞んでいた高架橋

進み続ければ光っていたんだ

聞こえてきたんだ

何か遠くの方で揺らいでいた蜃気楼

輝いて瞬いて過ぎ去って

気づけば失くしてしまった言葉

いつの日か

炭酸飲み干して歩いた畦道

想い焦がれていた夏の風

錆びた無線機

壊れたサーチライト

応えはなかった

眩く光を狂わせ

破れかけた広告のコピーは

スパンコールみたいに

煌めくセンセーション

かつてここから見た景色を

覚えているんだ

覚えているんだ君の音を

崩れた摩天楼

途絶えていた電子音

嵐の夜に暗がりに渡された

あの日の僕の手に

満たす輝き

放たれた流れ向かう彼方に

惹かれあう鮮烈な創造

共鳴した旋律

駆り立てる衝動

何もかもが廃れゆく時間に

寂れ朽ち果て埋もれた心

押し出されるように

応えているんだ

歌い出すんだ

信じて

今に地の果てまで轟くように

あの天高くまで突き抜けてゆくように

数多の意志を

叶える想いを

今鳴らす音で届けてゆくんだ

続けてゆくんだあの木の向こう