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歌詞

鳥の唄

Miose

夜明けを嘴にくわえて

眠る海を渡ってゆく

昨日の煙がほどけずに

青い空へ紛れている

名もない川は銀色に

幾つの街を縫ってゆく

その岸ごとに違う歌

違う祈りが燃えていた

高く昇れば

屋根も道も

ひとつの模様になるのに

翼の下で朝が割れる

白い光が降りそそぐ

誰かの窓を照らすころ

誰かの影が消えてゆく

翼の下で鐘が鳴る

祝いのように 弔いのように

僕は行き先をなくしたまま

風の続きへ飛んでゆく

金色に満ちた広場では

果実が山をつくっていた

その匂いさえ届かない

路地で小さな靴が眠る

丘には赤い花が咲き

風に揺れては伏せてゆく

花だと思って降りたなら

土に結ばれた布だった

速く飛んでも

夕暮れは

翼の先に追いついた

翼の下で街が燃える

星より明るく燃えている

遠くで誰かが手を振って

近くで誰かが目を伏せる

翼の下で歌がする

子守唄にも 叫びにも似て

僕は小さな羽根ひとつ

落とすことしかできなくて

崩れた壁の片隅で

ひとりの少女が花を挿す

濡れた犬を抱き上げて

名も知らぬ人が走ってゆく

空になった揺り籠を

朝まで揺らす手があった

春は

そこにも来てしまう

翼の下で朝が割れる

何も知らない青になる

昨日を土に埋めた手で

今日のパンを分けている

翼の下で鐘が鳴る

祝いのように 弔いのように

こんなに美しい世界を

僕は悲しいとは呼べなくて

こんなに悲しい世界を

僕は嫌いにはなれなくて

夜明けを嘴にくわえて

眠る海を渡ってゆく

  • 作詞者

    NeutrinoBoy

  • 作曲者

    NeutrinoBoy

  • プロデューサー

    NeutrinoBoy

  • ボーカル

    Miose

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