Lyric

スニーカーかかと潰して

サンダル履きの人生

白い生え際の茶髪が

おざなりのシンボル

若さにしがみつく

根性だけは身に付けて

貯めこんだ脂身に

諦めのしがらみ

かなり汗だくでツユダクで

血管も切れそで

今だ就活で婚活で

景気対策となえて

青春という思い出の

温泉に浸かりながら

鏡の前を横切ってく

自分に気づけない

背中のジッパー下ろしたら

みんな元通りになるのかな

息苦しいキグルミ脱いだら

みんな気づいてくれるかな

悔やんでばかりいられるか

怠けていたツケがくる

それでもカルマくぐり抜け

ゆるむ身体を絞り出す

手をつないで歩く

老夫婦を見ていると

あんな風になれたらなぁって

憧れてしまう

たどり着くなら

明かりの点いた家であれと

叶うものなら

金も名誉も要らないな

ゲートボール広場に

枯れた歓声が響く

どこが面白いのか

今の自分には判らない

夕日浴びる足元から

猫背の影が伸びた

ダイエットでアバラが

浮き出し妖怪になった

背中のジッパー下ろしたら

みんな元通りになるのかな

息苦しいきぐるみ脱いだら

みんな気づいてくれるかな

本当の自分見つけたら

ここから飛び出せるかな

サナギから蝶になるために

きしむ身体を抱いて寝る

きしむ身体を抱いて寝る