Lyric

当然に帰納すべき

合理性に

欠いた日常は

現実崩壊の

『形式美』

次善的な思考が

滞留現象で臨界到達点

沈殿した

過去の残滓が

無意識に疼き出す

溶け出した 情動が

逸脱した 熱を帯びて

《私》を再定義する

逆転の煩悩 逆転の煩悩

暴力的かつ

盲目に噴き出している

逆転の煩悩 逆転の煩悩

説明しえぬ熱狂を私はこう呼んでいる――

逆転の煩悩。

継続に値すべき

論理体系が

揺れた日常に

概念崩落の空転美

模範的な思想も

忠実反復で

感性限界点

沈黙した

過去の残滓を

螺旋状に描いても

煌めいた

錯覚に

実在すら

曖昧で

破滅さえ彩られてく

逆転の煩悩 逆転の煩悩

『逃走劇』かつ

盲目に繰り返される

逆転の暴走

サスペンドにそう

説明しえぬ　血相の行方は《お任せ》とする

百年の――。

絶え間なき 終焉の中

破壊と構築の

連鎖において

情動は表象を撹乱して

虚構の

スポットライトの下、

仮構として再演される

そう、人生は

エンターテイメント

思考と戯れる

エンターテイメント

そう結論づける。

『百年の論争』

逆転の煩悩 逆転の煩悩

暴力的かつ

盲目に噴き出している

逆転の煩悩 逆転の煩悩

説明しえぬ

熱狂を

私はこう呼んでいる――

逆転の煩悩。