早朝の憂鬱、
朝風が季節の変わり目を教える
春風、夕立、頬を染めた町並み
徐々に落ちる夜が示した
巡る季節の終わりはいつだって
黒く染まる視界を
少しだけ見やすくした
いつだってそうだった、
これが当たり前だと思ってた
あの頃はそう
確かに世界に境界なんてなかった
一本が永遠、一回は叶わない
ポスト落ちるチラシ積もり間見えた告知
一回で慰め、一本に交えない
情けない迄に軽く、風が抜ける財布
こんなもんだったっけ
身の丈に合わない情けないプライド
枕元に灰皿、じゃあね今日はサヨナラ
上辺だけの相手故に気にもせずにタバコを吹かす
今日はいつだっけ、どんな匂いだっけ
鈍る感覚は好きだった風の匂いさえ忘れていく
情けない話さ
あの日アナタは言った雨の匂いがするって
あの日ワタシは聞いた窓際は最高か?
あの日俺は答えた好きな季節が来そうだよ
今じゃもうわかんねぇよ
小さな事が少しずつこぼれていく
仲の良かったアイツの好きなものはなんだっけ?
少し苦手なアイツがしてくれた事はなんだっけ?
好きだった先生が教えてくれた事は
いつも変わらないあの場所がどこにあるのなんてもうわからない
ずっと好きなあの子の生まれた季節はなんて
きっともう
ずっと気付く事はないでしょ
アナタだってそうでしょう
アナタだってそうでしょう
風が鳴くあの夜も、
散る花を眺めたあの日々も
その全てが
あの日々の答えだ
擦り切れた感情も記憶も情景も全て刻んで
巡れ
巡る感情を、
巡る季節を
越えて
いつかまた今この全てが
この日々の答えだと
思えるように
- 作詞
モモセズュンヤ
- 作曲
ムライコウタ
黄金虫 の“拍心”を
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