Lyric

叫びは記録されない

破(やぶ)られた紙切れ　光の差さぬ窓

名前を呼ばれずに　時だけが削れる

足音は乾いて　靴底が嘲(あざけ)る

鉄の扉　声は届かない（届かない）

No one listens, no one sees

叫びは記録されない scream, please

止まった時計の針が

「まだ生きてる」と刺してくる

制服の下では　眠れぬ夜が泣く

バスの揺れにまぎれ　涙さえも伏せる

口元だけ笑って　もう痛みに慣れた

だけど誰も　気づかないまま（まま）

Hidden voices, silent street

未来(あす)さえ見えぬ concrete

光のふりした影が

わたしを包む illusion beat

割れた鏡の奥　睨(にら)んだその瞳

忘れたくなかった　「わたし」の名の意味

爪先で蹴った　誰かの嘲笑(わらい)

それでも前へ　叫びを運ぶ（運ぶ）

I won’t disappear, I won't fade

嘘の世界には染まらない

何度拒まれても

わたしは「わたし」を失わない

窓もない部屋に

風を入れるのは

他の誰でもなく

わたしの声だけ

Break the silence, crash the pain

叫びはこの胸に still remains

届かなくてもいい

「ここにいる」と焼き付けたい

この街が知らない

名もない少女の真実（しんじつ）

"Keep screaming till it shakes the sky"

わたしの声が世界を裂く

終わりじゃないと叫ぶ

擦(す)り減ったこの足で

I'll walk through the frozen crowd

そして「未来」を奪い返す

鉄の扉の向こう

声なき声の炎

鏡の中のわたしが

また立ち上がる