Lyric

何気なく吐き出した「生きたくない」って言葉が

空気を凍らせて　君の顔色一瞬で変えた

「やめろよ」って声が震えていて　思わず視線を逸らした

その必死さに　逆に少し安心してしまったんだ

正直君の言葉はまっすぐ入ってこなくて

「生きろ」なんてありふれた言葉　ただ流れていった

でも掴まれた腕の強さだけは　嘘じゃないと思えた

その瞬間だけ　私の心は止まらずに動いた

君が慌ててとめてくれた夜を　私はずっと忘れられない

大げさじゃなくて　あれがなかったら消えてたかもしれない

言葉よりも必死な顔に　私は救われた気がして

ありがとうって言えないまま　今もその続きを歩いてる

帰り道　信号の赤に照らされた君の横顔は

強がってるのに　どこか泣きそうで不器用だった

「また同じこと言ってもいいけど　俺は何度でもとめる」って

その声が耳に残って　夜が少しだけ優しくなった

あのとき感じたのは説得じゃなくて　ただ隣にいる力で

孤独の底に落ちてた私を　無理やり引き上げてくれた

君の必死さが　私の闇に初めてひびを入れたんだ

二度と同じこと言いたくないって　今は心から思えるよ

君が慌ててとめてくれた夜を　私はこれからも生きて抱えていく

誰かに話すよりも確かな　ひとつの証拠みたいに胸にある

あのときの君がいてくれたから　私はここに立っている

ありがとうってまだ言えないけど　そのうち笑って言える気がする

あの日とめてくれた君と　また同じ道を歩いていける気がする

少しだけ未来を信じてもいい

そう思える今がここにある