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内面の疾患と共存する日々を記録した7つの断章。
プロデューサーチーム昼想夜夢(chusoyamu)が、3枚目のEP『⛨ these sick days ⛨』をリリース。
寛解や救済を安易に提示するのではなく、正常ではいられない現実を静かに引き受けながら紡がれる本作は、壊れた関係、機能しない日常、言葉にならない不安、そしてそれでも創作を続ける衝動までを克明に描き出した“生存の記録”である。本作に通底するのは、「創作とは延命である」という切実な実感だ。
ボーカロイド「可不」による人間と機械の境界を滲ませるボーカル表現と、打ち込みと生音をラップで横断するハイブリッド且つエアリーなサウンドデザインが融合し、都市生活の中で揺らぐ精神のリアリズムを浮かび上がらせる。
前作『❦ blackmail ❦』が外部社会への鋭利な視線を提示した作品だとするならば、本作『⛨ these sick days ⛨』はより内省的で実存的な領域へと踏み込んだ、生き延びるために音楽を鳴らし続ける昼想夜夢の静かな宣言であると同時に、正常になれない者の為のシェルターである。
収録曲には、自己の欠損を直視する「help sign」、壊れた者たちの避難所を示唆する「mentally shelter」、生活と精神の不均衡を描いた「cloudy feelings」、他者の言葉による理解を希求する「まだ知らない言葉で」、そして創作衝動を生存の証明として提示する「眩しくないひかりの中で」など、03.06.トラックに差し込まれる(medical record)と題される自身の状態をテーピングしたskitを含めた断章的な物語が連なっている。