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歌詞

人生遁世交響曲

鮭オーケストラ

初めての道はそりゃあ怖いだろう

毛虫通らない獣道なら尚更だ

希望したわけじゃ無い不本意が

お前の道になる時もある

初めての街で聞く初めての言葉

ヘラヘラしているお前も悪いけど

それに漬け込む奴もいるんだ

分かってんだろうお前が選んだ道だろう

ポマードが目にしみる

じわりじわり滲み垂れて混ざる汗のせいで

ポマードが目にしみる

回るペダル漕いで走るはしる摂氏41°C

後悔を断ち切る航海にでも行こうか

船のかわりにアクセル踏みこむ軽自動車

不毛だと分かっちゃいるけれど

償いきれない罪もある

寒空が身に染みる

海と山と雪と吹き付ける風のせいで

コーヒーが身に染みる

五臓に六腑にあれ以来冷めた人生に

無理だ馬鹿かそんなもんは存在しない

狂気の沙汰だとやつらは忌み嫌う

だからなんだそんなもんは構わやしない

幻を捕まえるためだけに生きてるんだ

毒の沼が傷にしみる

回る潜る落ちるぶれるそこなしの中で

毒の沼が傷にしみる

腐る暗い水の中でそれでもまだ目は見開く

ポマードが目にしみる

じわりじわり滲み垂れて混ざる汗のせいで

ポマードが目にしみる

回るペダル漕いで漕いで漕いではしる摂氏41°C

一度限りの人生だから

自分で決めた人生だから

誰も見もしない人生だから

誰も真似しない人生だから

ひとの夢を笑うな

ひとの過ちを笑うな

ひとの執着を笑うな

ひとの人たるを笑うな

てめぇがあいつを笑える事があるのかよ

もう大丈夫だ心配すんな

まかせとけ作ったぞお前らの為に

もう気にすんな吐くまで走れ

雑念払って死ぬまで笑え

この歌はお前らの歌だ

この歌はお前の歌だ

起承転結喜怒哀楽

人の数だけ喜劇があり人の数だけ悲劇がある

いつ終わるかもしれないたくさんの人生行路

うまくいかない人生

何も起きない人生

太陽になれない人間

向日葵になれない人間

それでもそこで生きている

これはそんな日陰にスポットを

当てた4分そこらの歌である

  • 作詞者

    鮭オーケストラ

  • 作曲者

    鮭オーケストラ

  • プロデューサー

    鮭オーケストラ

  • ギター

    鮭オーケストラ

  • ボーカル

    鮭オーケストラ

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憑依芸人・鮭オーケストラが演じる、
孤高のフォークシンガー「桂木ヤコブソン」による1stフルアルバム。

「暗い」「怖い」「気持ち悪い」——
そんな言葉の向こうにある感情や人間の奥底を、
時に祈るように、時に呪うように、音と言葉で掘り起こしていく。

ギター弾き語り、語り、ポエトリー、叫び。
表現の輪郭をひたすら曖昧にしながら、
むき出しのまま突きつけてくる全12曲。

楽しめる“奇盤”にして、
こころを喰らう“鬼盤”。

アーティスト情報

SHAKE RECORDS

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