

人気者になれなかった君へ
6歳の君へ
物心ついた時から君は下を向いている
威圧的な振る舞いに立ち会うと苦笑い
きまっていつも苦笑い
ただひたすらただひたすら
身に降りかかる災いが通り過ぎることだけを
ただひたすら祈っていた
6歳の君へ
今とても不安だろう
でも大丈夫だよ
いつかきっと
その下に折れ曲がった首が
持ち上がり
臆面なく笑える日が来るはずだ
だから
大丈夫だよ
今はまだそのままで
大丈夫
人気者になれなかった君へ
15歳の君へ
分かっているんだろう
誰かと比べることの不毛さを
それでも比べてしまう意気地なさを
人を羨ましく思ってしまう意地汚さを
自分が自分でいることへの嫌気さを
そのすべてに抗えない無力さを
どうすることも出来ないことなんてとっくに
わかってるんだろう
15歳の君へ
今とても惨めだろう
でも大丈夫だよ
君じゃないと出来ないことがきっとある
君じゃないとダメな人がきっと現れる
だから
大丈夫だよ
今はまだそのままで
大丈夫
人気者になれなかった君へ
27歳の君へ
自分があの時思い描いていた
未来予想図は
Ⅱどころか
8にも9にも10にも更新されているだろう
何もうまくいかないくらいなら
全てを投げ出して破り捨て燃やして
いっそ派手に死んでしまえば誰かの
記憶に残ることができるのかな
27歳の君へ
今とても暗いだろう
でも大丈夫だよ
いつかきっと
暗い夜が終わり
明るい朝が来るから
消えて無くなりたいと
考えた自分を
愚かだったと思う日が来るから
だから
大丈夫だよ
今はまだそのままで
大丈夫
人気者になれなかった君へ
今日、今の君へ
体重も増え酒の量も増え体のあちこちに痛みを覚え
期待で胸膨らせ用意したものを誰にも
見向きもされず片付けてひとり帰るいつも
栄光ある過去を懐かしむことも
希望に満ち溢れる未来を語ることも出来なくなった
今日、今の君へ
そろそろ気づき始めたとこだろう
君にはその才能は無かったんだと
しっかり受け止めるといい
君にはその才能は無かったんだと
辿って来たものは悔やみの道と
重ねて来たものは失敗の年月
破ってきたものは数えきれぬ約束
残されたものは犬も食わぬ紙くず
笑うって難しいよな
信じるって難しいよな
合わせるって難しいよな
逆らうって難しいよな
稼ぐって難しいよな
振舞うって難しいよな
馴染むって難しいよな
打ち解けるって難しいよな
走るって難しいよな
決めるって難しいよな
切り替えるって難しいよな
立ち直るって難しいよな
諦めるって難しいよな
変わるって難しいよな
許すって難しいよな
生きるって難しいよな
感情を殺せ
感情を殺せ
感情を咬み殺せ
感情を咬み殺せ
感情を殺せ
感情を殺せと感情を剥き出しに叫んできた今まで
人気者になれなかった君へ
それでも
続けろ
辞めるな
続けろ
辞めるな
人気者になれなかった君へ
人気者になれなかった君へ
人気者になれなかった君へ
人気者になれなかった僕へ
- Lyricist
SHAKE ORCHESTRA
- Composer
SHAKE ORCHESTRA
- Producer
SHAKE ORCHESTRA
- Rap
SHAKE ORCHESTRA

Listen to Un-Golden Boy by SHAKE ORCHESTRA
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Un-Golden Boy
SHAKE ORCHESTRA
The first full-length album by Katsuragi Jacobson,
a solitary folk singer performed by possession-based comedian Shake Orchestra.
"Dark," "disturbing," "grotesque"-
but beyond those labels lies something far more human.
Through spoken word, poetry, monologue, and noise,
he unearths emotions buried deep in the margins of life.
Twelve raw and undefinable tracks.
Muttered. Cried. Whispered. Screamed.
A record that bites back.
A record that haunts.