歌詞

色は匂えど散りぬる花の残響

一片だけを詩にする儚さ

密かに声を切り抜く只の感情

祈りは陰の染み付く花束さ

疑いのない想い唯一つ

その薄く柔らかい花びら

流れていく一瞬さえ

淀ませたくないだけ

このまま、君と寄り添おう

音は聴こえど知り得ぬ夜の残響

独り探せど見つからないなら

今際にとても言い得ぬ程の感情

今は誰にも触れさせないでいいさ

取り留めなんてない夢想を

包み込むだけの柔肌

枯れ果ててしまうまで

泡沫を歌うだけ

このまま、時と寄り添おう

千代に八千代に尽きせぬものはないと

知るからこそ美しいものなら

白い記憶に浮き出るこの願いも

静かなほど愛おしいものだろうか

生まれ落ちた 理由さえ夢見ない

流れのまま

彷徨うなら

咲いて散る妄想

咲いて散る懊悩

咲いて散る抱擁

咲いて散るほど

それはいつかは消え去っていく残響

散るからこそ美しいものなら

白い記憶を染め抜くこの願いは

ただ君だけに触れていてほしいんだ

色は匂えど散りぬる花の残響

一片だけを詩にする儚さ

密かに声を切り抜く只の感情

祈りは陰の染み付く花束さ