歌詞

宇も宙も流麗な神秘 人に埋れた風景は淫靡

当て所なく続く命を吟じ 死を以って迎え得る真理

紺碧に漂う白雲は無二 山茶花と似合う思索の類い

矢継ぎ早に威厳は失われ 隠し難き毅然たる身構え

聳える高みより照る朝日 濃い目眩ましは気凄まじ

黄泉へ繋がり賭してください 切なさに腹は捩れるばかり

愛憎を焦がす味の嘘を吐く 価値を砕いたる細胞も枯渇

回想と記憶こそは既往 精神と肉体との邂逅

※

膝を抱き鬱ぎたい物思い 舌を噛み不甲斐無い心持ち

井底を占めた慾自体 生命としては特異なり

同じ空の下で不思議な程に 当たり前な月日が此処に

儚くも美しく陸続き 心へ慈しみと居着く罪

生き永らえたい賑やかな世界 考える力も木々は枯らせまい

さんざめく今が辛くとも 何ヶ月か後には頑張れる

望みを絶つにはまだ早すぎる 風穴を切る徒花の実

可能性を秘め回る地球 海の青さをまざまざと見る

泡沫の狭間忘却も彼方 泣き喚くかは己の匙加減

涙目の顔を洗い明日へ 思いの程を有り丈吐き出せ

※

妙なる万物に比類は無く 手には収まらんと気付いた筈

諦観もせず天と地で比較 懲りずまに恋慕してしまう

耳を劈く賢しき旋律 絆さる幻夢は正に非現実

道と成るは未だ知り得ん傷 塗り替えられし朝に自然治癒

叶えようの無い契りを連ね 形を残すは染み一つだけ

日々を耐え忍ぶ意識の裏で 身を潜めつつも躙り寄る影

改めるが為の千載一遇 過ぎた悪行を善が導く

慟哭の吠声は怨嗟に馴染む 恍惚と其れを得た天籟は帰す

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