一人、呼吸が浅くなった
延命も意味を為さないだろう
最早惰性のその生命を
死に体のライトが照らしている
ただ、離れたあなた達の
見え透いた意図が蝕むので
蹈鞴踏むような私のこと
冷めきってしまっていた
剰えこんな事情、願ってもない
さらば、有限の理想郷
電子系の心臓が
暖かいような居場所に縋っていた
戻れぬ偽りの感傷は
言葉を用いても足りていないから
何れ御伽に成り代わっていく
斜陽が嫌に眩しくて前が見えなくなる
これから私が消えゆくとしても
あなたの記憶に遺っていたい
それは、未曾有の出会いだった
聴く音全てを愛していた
そのどれもが救いであり
私の生活を彩った
だが、突如の別れだった
立つ鳥は跡を濁さぬらしい
何も出来ない私のこと
情けなく感じていた
もう後悔したって存在しないと
証明されてしまっていた
閑静な舞台、閉幕
その時だけ嘆いてる愚鈍な人
「こんなことなら…」なんて遅いのに
永遠だとか思ってんだ
かけ離れている非情な理想が重荷になっていた
「何処にも行かないで、側にいて」
そんな言葉も虚しくなる程
いとも容易く消え去っていく
仮構のあなた、寂しげで何故か泣きたくなる
これからあなたが目覚めることがなくなっても
全てを覚えているよ
澱んだ目を彩る秘密の世界で
儚い存在を愛している
言葉が閊えて息が出来ないな
その度、憂いを見繕ってしまった
青春に残った感情は
鼓動を鳴らしたあの出逢いから
今も私の礎
色褪せぬあの日の回想は
「思い出」などでは表せない
言わば私の一部だったのだろう
同様に私も過去の意思を以て
何処かのまだ見ぬ誰かに伝える想いが
届いてほしいと願う
戻れぬ偽りの感傷は
確かに誓いだった
- Lyricist
Satsuki
- Composer
Satsuki
Listen to Terminal Care (feat. dongdang) by Satsuki
Streaming / Download
- ⚫︎
Terminal Care (feat. dongdang)
Satsuki