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ムソルグスキー/組曲「展覧会の絵」の「古城」をピアノで習ったのは12〜13歳前後だったような気がする。譜面をみるとフラットが多くて厄介な曲だと思っていた。しかし、聞いた途端に体全体がこの曲に吸い込まれていった。彷徨う、何か悲しげなメロディーが、受験とか将来のことで悩んでいた自分の心の状態を代弁していたのかもしれない。悲しげだけど、音と音の間に洞窟の洞穴に天井の穴から光が射していているようでもあった。ピアノのレッスンから家に帰って、「古城」を何度も演奏した。後で音楽について勉強した後にその理由は何となくわかったのだが、その頃はなぜ引き付けられたのかはわからなかった。
あれから数十年が経って「古城」を自分なりに編曲しすることからこのアルバムの曲を全て作りました。
1. Il Vecchio Castello
クラシック曲のアレンジです。
2. Sun and Snow in Winter
朝から晩までスキーとスノーボードに耽っていた学生時代の冬の思い出から浮かんできたメロディーです。
3. Desalination Factory
伊豆半島で海から真水を作っているところにいきました。
将来的には真水というもの自体がなくなるという不安を覚えました。
4. A Kind of Hurry But Not Quite
急いでと言われても急ぎたくない時があると思います。
でも、一応建前では「急ぎます」のような
5. Silently Loud
「静かに煩く」というのは形容矛盾ですが、相反するもの二つを組み合わせるのにいつも惹かれます。
6. At the Bottom
どん底にあるときはそれ以上悪くはならないと自分を励ますものですが、
そこから何とか這い上がろうとしている様子が思い浮かぶでしょうか。
7. Forty-Four
ベースのロン・マックルアーさんが44歳が人生で一番充実している歳だといっていました。そうなのでしょうか笑。
8. Aftershocks
東日本大震災というのは日本に大きな傷跡を残しました。
僕の心のかなでもまだ清算できてないことが沢山あります。
9. Circumfreedom
物心ついた時から「自由」にういていつも考えてきました。
自分は自由から自由になれていませんでした。
10. Peaceful War
平和的戦争はないですね。
ロン・マックルアーさんに「そんなものはない」といわれました。
11. Perpetual Motion
「歴史は繰り返す」ということを何度も耳にしますが、
人間世界は外形は異なるけど内容は同じようなことを誕生してから繰り返し
ているような気がします。
12. Rebirth
生まれ変わるときはすごい「力」をここの生命がもっているのだと思います。
13. Thinking of something
空想にふける時間はおそらく大切なのかと思います。
14. Dark Prince
王子様もいつも幸せとは限らないと思います。
慶應義塾大学卒業後、政府系機関勤務を経て、 ニューヨークのニュースクール大学に通う。 レジー・ワークマン、ジュニア・マンスに師事。 成績優秀(Academic Honors)で卒業後、 カーニバルクルーズラインにおいて演奏。 Ron McClure 、Jimmy Madison などとレコーディングをし、各種コンテストに出場。
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