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本作は、2011年の最初期ヴェイパーウェイヴやモールソフトの退廃的な美学を徹底的に追求し、過剰消費社会の亡霊を描き出したアンビエント・アートポップです。過度なスタジオ加工や現代的な完璧さを焼き尽くし、カセットテープ特有のピッチの揺れ(ワウフラッター)、劣化したサチュレーション、そして超巨大なショッピングモールの吹き抜けを再現した立体的な大残響マトリクスが融合。イントロの最初の数秒から、耳に残る不条理なパターン・インタラプトのローファイな館内放送ノイズと、冷徹なロボット風女性独白フックがリスナーを急襲し、脳内を強引に幽閉します。サビで発動するスローダウンした「リズムの欺瞞」と歪んだサックスループが時間軸を愉快に歪曲。心地よい時間錯覚を植え付け、最後はテープの完全停止と共にスパッと断絶する完全遮断の極致へ至ります。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。