

かわたれどきまで
そよそよとうなずく柳
川風も手折るほどには
吹きゃしまい
かわたれどきまで
ゆらゆらと かげろうめいて
溶けてゆく薄暗がりに
人知れず
かわたれ星さえ
こなた 激しい雨降り続け
かなた 日照り続きの日々
江戸の空ははるか遠く
たおやかに婀娜めく花は
川竹の身を震わせて柳腰
かわたれどきまで
ひりひりと孤独を抱いて
空仰ぐ君の瞳は
澄み渡る
藍空映して
かなた 武器を取れと勇ましく
こなた 知恵をたずさえよと
江戸の空は今も碧く
(スヤスヤと眠りの海で
浮かぶ子にさざなみ寄せる
おころりよ
かわたれどきまで)
- 作詞者
伊藤ヨタロウ, いとうせいこう
- 作曲者
伊藤ヨタロウ

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- 1
薔薇より赤い心臓の歌
伊藤ヨタロウ
- 2
いとおしいひと
伊藤ヨタロウ
- ⚫︎
かわたれどきまで
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- 4
夜に波打つ
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- 5
こころのチリ
伊藤ヨタロウ
- 6
Obrigado
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- 7
居候の恋
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- 8
地大工節
伊藤ヨタロウ
80年代から2010年代にかけて活躍し、東京カルトバンドと呼ばれた METROFARCE(メトロファルス)のフロントマン、ヴォーカリストの伊藤ヨタロウのファースト・ソロアルバム。
松尾スズキや蜷川幸雄らの演劇作品に曲を提供したり、役者として舞台に立つなど演劇に関わる中で、多くの曲をレパートリーにもしてきた。このアルバムでも、井上ひさしや中村勘三郎歌舞伎や劇団鹿殺しに提供した曲が収められている。ユニットのホーカシャンやヨタロウwithメトローマンスホテルでも歌い続けてきた「薔薇より赤い心臓の歌」はライヴで特別人気が高い感涙ものの一曲。