

地大工節 (じだいくぶし)
鮎は瀬に住む 鳥は木にとまる
地大工住むのは この世の地獄
なんでわしらが死をこわがるだろか
死後に住むのも同(おんな)じ地獄
鐘が鳴る鳴る 遠くの寺で
鳴るよ 仏になれと鳴る
骨が鳴る鳴る 野晒し骨が
早くおまえも死ねと鳴る
歌をうたおよ 坑道の底で
潰れた咽喉(のんど)で 血を吐きながら
わしら歌好き 念仏ぎらい
死出の山さえ 歌で越す
色と博奕(ばくち)と酒さえなけりゃ
閻魔(えん ま)に意見は言わりゃせぬ
色にも酒にも縁のないわしらに
閻魔も意見は言えやせぬ
色にも酒にも縁のないわしらに
閻魔も意見は言えやせぬ
閻魔に意見は言わしゃーせぬ
- 作詞者
井上ひさし
- 作曲者
伊藤ヨタロウ

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- 1
薔薇より赤い心臓の歌
伊藤ヨタロウ
- 2
いとおしいひと
伊藤ヨタロウ
- 3
かわたれどきまで
伊藤ヨタロウ
- 4
夜に波打つ
伊藤ヨタロウ
- 5
こころのチリ
伊藤ヨタロウ
- 6
Obrigado
伊藤ヨタロウ
- 7
居候の恋
伊藤ヨタロウ
- ⚫︎
地大工節
伊藤ヨタロウ
80年代から2010年代にかけて活躍し、東京カルトバンドと呼ばれた METROFARCE(メトロファルス)のフロントマン、ヴォーカリストの伊藤ヨタロウのファースト・ソロアルバム。
松尾スズキや蜷川幸雄らの演劇作品に曲を提供したり、役者として舞台に立つなど演劇に関わる中で、多くの曲をレパートリーにもしてきた。このアルバムでも、井上ひさしや中村勘三郎歌舞伎や劇団鹿殺しに提供した曲が収められている。ユニットのホーカシャンやヨタロウwithメトローマンスホテルでも歌い続けてきた「薔薇より赤い心臓の歌」はライヴで特別人気が高い感涙ものの一曲。