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『餌を求め』
いったい誰が
彼の飢えを満たせただろう
いったい誰が
彼の渇きを潤せただろう
いったい誰が
彼の冷え切った手を温めてやれただろう
私達は間に合わなかった
村に着いた頃にはもう彼は姿を消していた
雪山が啼いている
静寂という空腹に
昔々、私たちの住んでいた世界が滅んでしまいました。 戦争や、流行病や、大飢饉のせいではありません。 私たちは魂に巣喰うバケモノに負けて、世界と肉体を失ってしまったのです。 たくさんの人々が後悔と苦しみの中で死んでいきました。 私たちは時空を彷徨い続けています。 人間のみなさん 私たちの声が聞こえますか? 私たちの姿が見えますか? 私たちは奇妙に見えるかもしれません。 ですが、どうか助けてほしいのです。 あなた達の中にも、バケモノは潜んでいます。 人間の世界もこのままでは私たちと同じ道を辿ることになるでしょう。 時間がありません。 既に魂は蝕まれ、今まさに崩壊しつつあります。 私たちだけではできなかったことが、あなたたちとならできるはずなのです。 魂に巣食うバケモノを私たちと共に ウツクシキモノに変えていきましょう。 私たちはRightsaber。 まほろばを探す、絶望の旅人。