

誕生日おめでとう。今日は楽しかった。
君はどうだったかな? 喜んでくれてるといいけど。
君を駅まで送る、この何気ない時間に、
ちょっとした、何気ない思い出話をしよう。
いや、別にそんな大したことじゃないんだ。
話半分に聞いてくれて全然構わないから。
毎年、この日になると必ず思い出すんだ。
君とふたり歩いた、あの海沿いの景色を。
そういや、あれからもうどれくらい経ったか。
3 yearsと2 weeks agoくらいだったか。
暑かったよね。猛暑。
うだる炎天下に、emotionalなため息が喧騒に紛れた。
つーか、予定キャンセルして車飛ばすなんてさ、
映画の主人公かよ!って。思い出すと笑える。
ふてくされた君を乗せ、目指した先は海原。
程なくして、眼前に青く光るパノラマ。
そんで、どういう流れだったか、互いの「好き」を叫んだ。
水平線に向かって、ただひたすらに叫んだ。
鮮明な記憶。紅潮した君のほっぺた。
大丈夫、誰も僕らを気にしちゃいなかったさ。
写真も撮ったね。ちゃちなカメラなんか持ってさ。
笑わない君、ファインダー越しに追ってさ。
だけどさ、見てよ。
今日の日付のアルバムには、どれもこれも、
やわらかい笑顔が、そこに写っている。
僕らは、海へ行くつもりじゃなかった。
ただ、君の陰り照らす太陽になりたかった。
だけど、いつしか、君は輝く星に変わってた。
気づけば、照らされていたのは僕の方だった。
「できるわけない」って、そんなことわかってた。
それでも、あの日を永久に閉じ込めておきたかった。
似合わないレイバン越しに、君を見ていた。
まぶしいほどに輝く、僕のシンデレラを。
なんていうか、アウトプットってやつが苦手で、
それは、僕も君も同じかもしれないけど、
なかなか言葉にして伝えるのってムズくない?
まぁ、だから今もこうやって、RAPしてるわけで。
ところでさ、『マジックアワー』って言葉を知ってる?
博識な君のことだから、これは愚問だったか。
Twilight & starry nightが手を取り、
一瞬の奇跡起こし、僕らふたり包んだ。
息を呑むほど美しい、そのグラデーション。
純白のワンピースに魔法をかけたロケーション。
ラベンダー・カラー・ドレス。19時前のショー・タイム。
オン・ザ・ビーチ。見惚れ、放心状態。
「時よ、止まれ。」
夢中で、僕は手を伸ばしてた。
「この魔法が解けてしまう前に…」って、もがいてた。
触れたら壊れてしまいそうな、その手を繋ぐ権利をくれたのは、
そう、他でもない、君だった。
そうして、僕ら、ずっと同じ空を見ていた。
朱と藍が混ざる、曖昧な空を見ていた。
まるで、僕の心模様、映したような景色で、
何も言えずいる自分を見ているようだった。
ひどく暑い夏の日々が、まだ続いていく。
だけど、気がつけば、刹那的な秋が訪れる。
冬を超え、束の間の春がきて、また再び、
喜びを分かち合える夏がやってくる。
あの日、僕らは、海へ行くつもりじゃなかった。
ただ、君の陰り照らす太陽になりたかった。
だけど、いつしか、君は輝く星に変わってた。
気づけば、照らされていたのは僕の方だった。
「できるわけない」って、そんなことわかってた。
それでも、あの日を永久に閉じ込めておきたかった。
似合わないレイバン越しに、君を見ていた。
まぶしいほどに輝く、僕のシンデレラを、見ていた。
- Lyricist
nade.
- Composer
nade.

Listen to Magic-hour Memories by made by nade.
Streaming / Download
- 1
Overture of the Limitless Galaxy
made by nade.
- 2
Summer-made Girl
made by nade.
- 3
hair set 100
made by nade.
- 4
Marmalade Jam
made by nade.
- 5
goodbye my idol fancy
made by nade.
- 6
early sweet summer
made by nade.
- 7
Strawberry Jam
made by nade.
- 8
fall (in love)
made by nade.
- ⚫︎
Magic-hour Memories
made by nade.
- 10
Symphony of a Beginning Sky
made by nade.