※ 試聴は反映までに時間がかかる場合があります。
※ 著作権管理事業者等が管理する楽曲は試聴できません。
各曲、1,2,3楽章からなる壮大なスケールで作られたアルバム。日本伝統音楽という枠組みに囚われず、和楽器と洋楽器が国を越えた音楽を織り成し、多彩な音色を響かせている。
原曲はレコードで制作・発売されており、本音源は1979年のレコーディングの際のマスターテープより編集している。
作曲者である柳内調風がかつて日本音楽のルーツを探り『シルクロード』という個人の偉大な足跡を考えた際に『風3部作』の構想を思い発ち、それが『風散抄』『風籟章』『風飛翔』へと展開していった。
使用楽器は箏2部、17絃、尺八、ヴァイオリン、チェロ、12絃ギター、打楽器(タブラ・ボンゴ・カバサ・ウィンドチャイム・鈴・木鐘・鼓・桶胴等)。
「音」は空気の振動で発生し耳に伝わる。「空気」の流れ、そのものがまさしく「風」である。しかも目に映る「風」もあれば、目でとらえる事の出来ない「風」もある。しかしそれも五感でとらえ「心」で感じさえすれば「耳」でも「風のにおい」としても十分にその存在を知る音ができる。
普段の状態の中では騒音など特殊な音は別として何らかの「音」が必ず生じている。自然の音、虫の音、鳥のさえずり、生活の音、遠く近く聞こえる車の軋み等々考えたら数え切れないほど、私達の周りは「音」にあふれている。すなわち「風」が巻き起こっているのである。
時の流れを越え、悠久の彼方から古の先達の叱咤が降り注ぐ今こそ、心に染み渡る「風」を求めて、作曲者である柳内は今、何かをしなければならない思いにかられている。
『風散抄』:風の流れに身を委ねて、遠く思いをめぐらせば、名も知らぬ花の散りそむる、胸の鼓動は、来る日の天地の息吹か・・・。
『風籟章』:「籟」は訓読みで「ふえ」「ひびき」の意味。おりふし来たる一群の風にさそわれて、遠近に聞こえる籟(ひびき)は誰そ吹く籟(ふえ)。
『風飛翔』:風に吹かれて さすらえば、雲は流れて 風は飛び、思いは天空を翔めぐる。
6才より生田流箏曲,8才より琴古流尺八を学び,他方 ,声楽,指揮法,作曲を学び多くの合唱団・合奏団常任指揮者を務める。日本伝統音楽を通じて日本文化の理解をより深め ,国際社会に少しでも貢献することを目的に「柳内伝統音楽院」を創設。箏曲・三絃・尺八の演奏家,作曲家として世界を舞台に活躍。 *柳内伝統音楽院 主宰 *調風合奏団 常任指揮者 *柳内チエンバーアンサンブル 常任指揮者 *「柳内調風塾」 塾頭 *株式会社 ヤジマ・グループ 取締役相談役 *ハーバード大学「仏教学討論会」(元)日本代表世話人 *国士舘大学 21世紀アジア学部 (元) 客員教授 *『名誉博士号』 拝受 *『国際アカデミー賞』『国際文化功労賞』 授賞