Lyric

ありえない嘘で本当に泣くから

映画でも観よっか

君がマシな方だって笑えるように

（え？場違いな宇宙船？）

振り返る暇もなく

ステレオは大気圏内へ突っ込んでいく

憂さ晴らしの午後

時計塔の中で何もかもをひとっ飛び

たまにタロットカードをめくりまくったり

（延長戦！どこまでも行けるね！）

立ち止まる理由もなく

夕暮れは間違いだらけの街を染める

散らかった帰り道

やかましい秒針の言いなり

見失ったバツ印

暗いなら照らすよ

だけど本当にこの星にあるの？

余った色で塗り替えても

足元にはほらホチキスの跡

悪者役は笑顔で決める星空

柔らかな次の音

旅立つには少し眠いけど

冷めたティーポット

ここはまだまだストロボのシーンじゃない

遠く西の空

夜が明けたなら

電話でもしよっか

一か八かの勝負で笑えるように

（あれ？重なったGPS）

ドアを叩く音でわかる

君だけの感知センサーはぶっ飛んでいる

進まない1ページ

ミニチュアのスコアボードには

点滅したカウントランプがMorse codeを吐き出すようで

（SOS！どこにも行かないで！）

移り変わる季節に告ぐ

月明かりは何千マイルの旅を終える

期待外れ並木道

逆上がりの度に耳鳴り

気を抜いたら飛んでっちゃうよ

北風が攫うような夜を

結んで開いて食べた

笑ったふりでごまかしても

滲んだレールは運んでいくよ

ケーブルに絡まって捲れる星空

堪らずに観客は時報のチャイムで席を立つけれど

僕は知ってた

ここはまだまだストロボのシーンじゃない

特等席からの眺めは案外シンプルで

レプリカのアンテナ光りだしたから天体観測したよ

月影の梯子に手をかけた君に渡せるものなど何も無いんだから

って諦めてばかりの僕を横目で見ないでよ

逆らったつもりで飛び込んだら

舞台裏のドア

…君は居るかな？

触った指で確かめたら痛いよほっぺた

とびっきりの愛を丸ごと飲み込んで

鳴り響くオーケストラ

鮮やかな日々をもっと！

泣き出すには少し早いから

ラストワンカット

ここはまだまだストロボのシーンじゃない