歌詞

ずっと持ってきた

心に仕舞ってきた

その画用紙に

ふと色が付くような

探してたのは

「これなのかな？」って訊くけど

なおも問いは

風に舞って消えていく

街に揺られ口笛が

遠く響いている

寂しさを爪弾いた

優しいメロディ

手渡された

この十二色で

僕は描いていく

昨日の絵に

ある憂いに

色を足していこう

塗り重ねた

胸の模様に

ふと迷うけど

それを纏ったシャツで

その風と泳いでこう

本当の事

器用に立ち振る舞うけど

どこかで自分を

守っていたいだけ

いつからか身につけた

上手に生きる術

それでいていつも心は

不安定で

窓の外に

覗いてる

透明な朝が

また新しい今日の自分を

迎えにきてた

くたびれてる

靴の紐を

結んだら行こう

君がくれた日差しを

背中に抱きながら

僕だけの

失くしてきた世界が

その色の水彩で

淡い記憶に

寄り添っている

いつしか思い出の隅に

置いてきた

指切りを画用紙に

もう一度広げよう

手渡された

この十二色で

僕は描いていく

昨日の絵に

ある悲しみに

色を足していこう

どこかでまた

胸の模様に

迷うだろうけど

それを纏ったシャツで

今、風を道連れに

君がくれた日差しと

その手を繋ぎながら