東の空の声がして
どうにも眠りが浅かった
地面と心臓がどうも遠かった
夜の果てにはまた夜があること
知ったのはいつだったろうな
君が僕の名前を呼んだ時
初めてひとになったんだ
初めてひとりになったんだ
君が使う言葉が好きだった
たりないを埋めるのはきっと
たりないものだから
いつか匂いは消えるけど
いつか淀みは乾くけど
いつか忘れてしまうだろうけど
せめて花瓶に刺しておこう
せめて歌を聞かせよう
せめて夜の海を見せよう
明日また会えるかな
溶けた氷がまだ青いから
夏がまだ遠いから
言いわけを探してる
君が僕に語る「自分自身」が
血液に混ざるたび
なぜか心地いいけど
どうしようもないような
冷たい何かが
また朝を遠ざける
明日また会えるかな
地上を照らさない太陽が
血の匂わない人が
僕を殺しても
明日また会えるかな
溶けた氷がまだ青いなら
夏がまだ遠いなら
いつか匂いは消えるけど
いつか淀みは乾くけど
いつか忘れてしまうだろうけど
せめて花瓶に刺しておこう
せめて歌を聞かせよう
せめて夜の海を見せよう
- 作詞
葉若野衣
- 作曲
葉若野衣
- ミキシングエンジニア
葉若野衣
- ボーカル
山下美咲
LOOPHOLES の“君が朝”を
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