Lyric

もしも　心の　在処が

一つに定まらないなら

動き蠢く　僕のソレは

ここからどこへ向かおうとするだろう

やるもやらぬも同じ結末なら

やらぬを選ぶような僕の夢は

空前絶後の伝説絵巻物に飛び交うような

歴史上の偉人

行くも行かぬも同じ敗北だが

行くを選びゆく君の運命は

断崖絶壁だろうと　鈍感

しかしそれでいて　馬鹿に純白だ

僕が死んでもあの子はあした学校へ行く

届き続けた愛がひとつ消えることにさえ

気づきもしないんだ　頑張ってたのに

僕が死んでもあの子はあした学校へ行く

二つ並び伸びる影も無かったことのように

こんなの　望んでなんかいないと喚く僕のそば

虚しい窓を通り抜けた風が　君のノートを

ひらりと1ページ　めくるだけだ

まだ僕は死なないぞ

生きど息絶えど　変わらぬ世界

明日僕がこの世から消え去ろうと

いっとき誰かに涙をもたらし

数週間で過去に溶けるのだろう

早くお空の星になりたいの、と

夢を見ている若い君は未だ

犯した罪の故　天国なんか

行けないこともわかっちゃいないんだ

祈りが空へ届くことや　神が

窮地に救いを差し伸べることが

人の偽造した　妄想だと知りながらでも

ただ君の為に謳うよ

僕が死んでもあの子はあした学校へ行く

透き通る人生の苦い思い出になるから

忘れて

終わりと始まりはただの背中合わせじゃ

ないその合間に在る　余韻をまだ

噛み締めているよ

憎悪の中に芽生えた

誰かへの情が

広がり過ぎて壊れた

誰も悪くないんだね

死んでほしいと睨んだ

奴を愛する人が

この世にいると分かって

こりゃ僕は死ねないな

もしも　心の　在処が

一つに定まらないなら

動き蠢く　僕のソレは

とうにこの身体の中になんかいない

死んでしまえる勇気があるのなら

生きて行けるとは思わないけれど

僕は僕で僕がいなくなっても

変わらぬ僕の学校へ行くんだ