Lyric

遊覧船に乗って

閑寂な日々を待った

視界は乱反射

波間の声は変わらず綺麗だ

逆さの街を越えて

宝石の海へ行こう

そうやって 夢を見て

眠った

空は澄んでいた

星は燦々と

次の灯塔を

隠してしまった

いつか 探した物など

全部消え去って

こうして独り惑って死ぬだろうか

街は夕刻、土砂降りになった

街は夕刻、土砂降りになった

君は結局 この街から出てて行ったな

だけど

僕は結局 変われないまんま

街の景色に溶け込んだまんまで

揺れる遊覧船 俯きながら

漂っていたんだ

あなたの声を聴いて

この歌を思い出したんだ

ラジオから流る日常

頭は鈍いユーカリの香り

あなたの歩む日々に

私は不要だったんだ

そうやって 飲み込んで

眠った

ほつれたスーヴェニア

裸足のティーンボイジャー

六畳 星の下

同じ夢を見る

いつも空に描いていた

あの絵が好きだった

もうどうでもいい どうでもいい

けどね

空に舞う花 雨となって

抜け出した街に ひらひらと降った

振り返って気付いたんだ

あの日々も美しかったね

だから

思い出になっていってしまう前に

笑い話で消費されないように

小さい燈を 胸に抱き続け

彼方までゆけ

街は夕刻、土砂降りになった

街は夕刻、土砂降りになった

君も あなたも あの街も

変わっていくんだね だけど

変わらないものもありますように

確かにそこにあの日々はあったんだ

空に咲く花 雨となって

抜け出した街に 燦々と降った

振り返って気づいたんだ

君がいたことの全てを

だから

街は夕刻、土砂降りになった

街は夕刻、土砂降りになったんだ

どうか幸せであれますようにと

祈っているから