

おれがいつも詩をかいてゐると
永遠がやつて來て
ひたひに何かしらなすつて行く
手をやつて見るけれど
すこしのあとも殘さない素早い奴だ
おれはいつもそいつを見やうとして
あせつて手を燒いてゐる
時がだんだん進んで行く
おれの心にしみを遺して
おれのひたひをいつもひりひりさせて行く
けれどもおれは詩をやめない
おれはやはり街から街をあるいたり
深い泥濘にはまつたりしてゐる
- 作詞者
室生犀星
- 作曲者
否樫 侑

《遅れてきた青年》 の“はる”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- ⚫︎
はる
《遅れてきた青年》
室生犀星 第一詩集『愛の詩集』出版100年記念レコーディング作品!
日本語ロックバンド《遅れてきた青年》によるセカンド・シングル!(スタジオ録音版)
詩:室生犀星(1918年1月1日初版発行『愛の詩集』収載)
曲:否樫 侑 (2000年10月19日)
編曲:《遅れてきた青年》
演奏:《遅れてきた青年》
歌とギターとハーモニカ:否樫 侑
ベース:成島大介
ギター:沖野克宏 (華村灰太郎 & classmateBAND, コトリブラックバード, アキオセッション, simis …他)
ヴィオラ:上杉潤一 (Junichi Uesugi and Renick Bell)
ドラム:須藤俊明 (Machine and the Synergetic Nuts, thermo, GOMES THE HITMAN, uminecosounds, YESEYSESY …他)
録音:須藤俊明(2018年12月~2019年1月)
ミックス:須藤俊明(2019年1月~6月)
写真《室生犀星》:濱谷浩(1959年、大森馬込の犀星邸にて撮影/©片野恵介)