歌詞

こっくりさんこっくりさん

鳥居の元においでなさい

大好きなあの人の

大切なあの人の

上手な哀し方を

教えて下さい

出来るだけ狂しんで

救いと許しを乞い

哀悼の渦に溺れ

私を忘れないように

君に愛されてみたかった

君に愛されて痛かった

君に愛されて居たかった

こっくりさんねぇこっくりさん

嫁入り前に穢されたの

こっくりさんねぇこっくりさん

狂しいよ

君を閉じ込めた四畳半で

踊る数エ唄

ひとつ…ふたつ…数えて

「君がまだ足りない」

指を絡ませた四寸皿

響く君の声

独りぼっちは嫌だ

君と共に生きたいよ

大好きなあの人の

いたいが欲しかったの

初恋の味と少し

懐かしい匂い

足を丈寿に結んで

腕を美麗に畳んで

悦楽の美酒に溺れ

君を失わないように

割れた暁色の泡沫

枯れた紫黒色の命毛

朽ちた群青の花束

こっくりさんねぇこっくりさん

「はい」以外は求めてないの

こっくりさんねぇこっくりさん

答えてよ

君と縁結ぶ紙の上で

繋ぐ赤い糸

ひとつ…ふたつ…答えて

「指を離さないで」

君から貰った化粧箱へ

仕舞う罪と罰

独りぼっちは嫌だ

君の傍に逝きたいよ

こっくりさん

こっくりさん　こっくりさん

耳に蛆湧く綺麗事を

こっくりさん　こっくりさん

オシエテクダサイ

こっくりさん　こっくりさん

脳に蛆湧く世迷言を

こっくりさん　こっくりさん

こっくりさんねぇこっくりさん

もう動かない君を想ふ

こっくりさんねぇこっくりさん

愛しいよ

君を閉じ込めた四畳半で

踊る数エ唄

ひとつ…ふたつ…数えて

「誰にも渡さない」

指を絡ませた四寸皿

叫ぶアノ女の声

紅い鳥居括って

「次は貴方の番だよ」