歌詞

夜に光り輝く月を掴もうと

手を伸ばした

月は逃げるように離れ

その姿を眩ませる

「ああ、その美しい姿を

眺めていられるのなら

きっと朝の来ない永遠の夜を

受け入れるだろう」

(影は光に望みをかけた)

神の運命は

僕が描いた

絵画を黒く

塗り潰すだろう

それでも僕は

数ある星を

描きはしない

「月が綺麗だ」

胸に一輪の赤い薔薇の花が咲く

そして流れ出した感情は

花を染めてゆく

幾多の色が混じり合い

深く黒い「華」となる

鳥籠の鍵は壊れた

闇は外の世界を知る

産声を上げた赤子は

今その手に愛憎の

ナイフを握る

手を伸ばした

神が運命づけた

結末を僕は

変えてしまいたい

もう葛藤さえ無い

時は来た

仮面を捨てろ

夜空を照らす

眩い月を

引き摺り下ろし

この手にかけた

影が支配し

光を喰す

飲まれた月は

輝き失った

輝きを放っていた

貴女を弔い

飾られるだけの器も

僕は愛そう

他人は僕を蔑んで

嘲笑うだろう

それでも僕は歌おう

この純愛を

永遠の夜に