日本海ひとりぼっちのジャケット写真

歌詞

浪々日誌

TAKU THE 1460

無機質な神戸の人工島で

生まれ育った人間は無菌で血も涙もなく

抜きん出るためには無菌状態じゃだめなんだ

ズキンと痛む古傷を体中に集めるんだ

御影石の上に三年突っ立ってた青年は

幸せにはなれるけれど

スペシャルにはなれない

大学生にはなれるけれど

アスリートにはなれない

サラリーマンにはなれるけれど

アーティストにはなれない

三宮のちゃんとした浪人生だった俺は

散歩に出かけイヤホン耳に北へ北へ向かった

ゴー傑PのPはピーターパンのターで爆笑

北野坂で笑い転げ受験にも転んだ

SNSに浪人の自虐書きこむ奴

金髪にしてる奴

そんな奴は浪人生じゃねえ

昼下がりの公園のベンチで

悲しそうに鰯雲を眺めてる奴が浪人生だ

若かりし頃、神奈川でサラダチキン食べてた

体温まってないよまだ朝の6時です

頭おかしいのかってくらいに体ぶつけあってる

お隣さん泡を吹いて白目剥いて倒れてる

 

朝4時に起きると横浜市の全重力が

俺ひとりにかかってんのかってくらい体が重たいんだ

長い冬を超えたって桜なんて咲かない

エリアからエリア

シベリアからシベリア

二条城二乗四条城条城

上々の出来だぜ

胡椒は少々

五条通りでお嬢ちゃんがご冗談を言ってる

お経帰りの和尚さんが歩道橋で泣いてる

野茂が投げれば大丈夫だった時代は

大丈夫だった俺も大丈夫じゃなくなった

敗北の味とか言ってるやつ生っちょろい

黙ってくらって五感で砕け

田舎のサラリーマンが

坂本龍馬みたいな顔して

飲み会で熱い話して悦に浸ってる

テニスサークルのブルースが

居酒屋の宙を舞う

これは何のハラスメント

まるでテロ

しまうベロ

 

酒の席での俺のトーク力はヤバいって豪語してた

地元じゃ負け知らずの青春アミーゴ野郎が

相席食堂の長州力の台詞を元気に言ってた

飛ぶぞーって

お前じゃ飛ばへんから

お前がどっか飛んでってくれや

インスタグラムの文化は灘中よりも難しい

食べ物の画像をあげて一言だけ添えて

それをわざわざ休みの日に世の中に発信して

そんなもんを見せられて

受け手は何の足しになるんだ

革命のファンファーレの音色はすかしっぺ

ふかしタバコのオフ会をするとは奥が深いな

男は徒党を組まずにこそこそ

丸善の絵本に檸檬を乗せろ

普通の人生を送るのが何よりも難しい

嫁と子供がいて週5日働いて

上司に頭下げてる奴が

ある意味で一番ロックンロールかもなって

そんなわけねえだろ

そうじゃない奴の戦いを舐めるな

月に変わらないと

お仕置きできないのかお前は

太陽の塔より最高な男だよ俺は

やべえよダブチのその持ち方は

出てこい片平くん200号

  • 作詞

    TAKU THE 1460

  • 作曲

    KOYANMUSIC

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