Lyric

変わらない景色 仰ぐ風が 付箋を飛ばす

インクの影が じっと息をして

白いページの端 意味もない落書き

空白を歌う僕は 膝を広げ 夢うつつ

声にしなくてもいい

この景色はずっと 透明で

変わらない日常に そっと滲んでいく

ただ、ぼんやり窓を見つめてた

視界の藍は スローモーションーー

遠くに泳ぐ 君の姿が

空っぽの僕に 眩しすぎて

いつの間にか 君を探って

それは 春に似ていて 儚くて

変わらないように 斜め読みの夏目に語る

「所詮人生は 騙し騙され」

黒い心のモヤも 意義も無い戯言

感情的な僕は 膝を広げ 夢うつつ

瞼の裏で泳ぐ

この景色はずっと 鮮明で

手離した未来が そっと揺らいでいく

ただ、ただ 窓の先の君が

視界の藍は スローモーション--

遠くで笑う 君の姿に

散文的な 想い閉じて

いつの間にか 君を手繰って

それは 春に似ていて 儚くて

人生は 回転ドアみたいだ

出口が見えずに グルグルと回る

誰もいない 海の底で

思い切り 叫べたら

ただ、ただ 窓の先の君が

視界の藍は フラストレーション--

遠くから 目が合う君と

感情過多な 無言劇

背中からする 声に隠れ

気づけば君は 誰かのもの

それは 春に似ていて 儚くて

いつの間にか 外は雨が降り

飛んだ付箋は 黒く滲み

窓は誰かに 閉められて

感傷的な僕は 膝を閉じて 夢うつつ