歌詞

おーいおーい　かげぼうし　そんなに急いでどこへ？

ぼくはここにいるぞ　ずっと見つからないままで

終わりはいつでもあっけないのに　忘れさせてくれないんだな

茹だるような青色に　いつまで浮かんでられるかと

息を止めていたらもう　気づけば立派な水死体

終わりの合図は決めてなかったけど

みんな、知ってたのかな

ぼくも、知ってたのかな

やけに背伸びをした　ぼくたちのかげぼうし

夜が迫る

さよならも告げないで　ひとりまたひとりと消えて

気づけば止んだ蝉時雨

名前のない感情に　名前が付くまでは

過ぎ去らないで　置いていかないで

おーいおーい　かげぼうし　夕闇が近いぞ

終わりの合図はまだ　聴こえてはいないのに

瞬きのうちに　色を変える空

ねえ蝉時雨　まだ鳴り止まないで

過ぎ去ってゆく

さよならの向こう側　ひとり佇むかげぼうし

青にまだ浮かんだまま

名前のない感情を　映す茜空

もういいかいと　誰かが呼ぶ声

夕焼けが急かす　帰り路

目的地のない　ぼくとかげぼうし

あと数秒で陽が沈む空

迷子のぼくと　過去になる景色

置いていかないで

まだ消えないで　滲むかげぼうし