

哀しくないふりをしてみたんだ
みんな、「強い人」と勘違いした
知らない間に、大人になるのさ
嘘がつけるようになれば、大人なのさ
「千の夜を超えたいなって言っていれば儚いでしょう?」
無色透明さ
アァ、イマ、キミノナカデ、サケンデル、サケンデル
アキノ、カゼヲ、ハルニ、カンジテル、カンジテル
国道6号を昇るキミにツバサが生えて、ボクは置いてかれた
環状線は感情に連結された、千の夜は紫のあとだ
ナミダの出る合図だ、目の奥が痛くなって
ホコリを洗い流してくれる
「t」に記憶を代入し、夜=「n」を等倍にして、イマヲハカル
アァ、イマ、キミノナカデ、サケンデル、サケンデル
アキノ、カゼヲ、ハルハ、キンジテル、キンジテル
アァ、イマ、ヨルハモトノオオキサノママデ、スガッテル
ハルノカゼハ「t」二イレラレヌ、イレラレヌ
「大人になって気づいたことはあるかい?」
炭酸水をあけるのが怖くなくなってたこと
哀しいこともあるよ、それはなんて言ったって、哀しいことを隠せるようになったこと
アァ、イマ、キミノナカデ、サケンデル、サケンデル
アキノ、カゼヲ、ハルニ、カンジテル、カンジテル
アァ、イマ、センノヨルノナカデ、マッテル、マッテル
ソウ、「下ノ畑ニ、居リマス」、マッテル
- 作詞者
yato
- 作曲者
yato
- プロデューサー
yato
- ギター
yato
- ボーカル
yato

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ジャンルを横断しながらも、一貫した世界観を内包する5編の音楽作品。
『grApe』は、yatoによる多面的な音楽性と、日常と幻想の境界線を曖昧にする物語性が交差する一作である。
冒頭を飾る「いつか竜になる」は、ロックサウンドを基軸に据え、抑えきれない衝動と内なる変化を荒々しくも繊細に描き出す。
続く「めまい」は、ポップスの文脈に沿った親しみやすい旋律を持ちつつ、不安定な感情の揺らぎを巧みに音像化している。
3曲目「千年の旅人」では、和楽器的な要素とEDMのビートを融合させ、過去と未来、現実と夢想を往還するような音の旅路が展開される。
「霧の中の魔法」は、ドラムンベースが基盤となる高速サウンドでありながら、霧のような曖昧さと幻想性を内包した、緊張と浮遊の均衡が支配する一曲である。
終曲「夢幻街道の夜」は、静謐で情感に満ちたバラード。終わりゆく夜と、戻れない過去への眼差しが静かに描かれている。
『grApe』とは、甘さと酸味が混在する果実のように、多様な感情の断片が凝縮された音の集合体である。
聴き手の心に残るのは、どの粒か。答えは、耳を傾けた者に委ねられている。
アーティスト情報
yato
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