ガラスの檻と蜜の鎖のジャケット写真

歌詞

月明かりの夜

いちごミルク

静かな夜に差し込む光

満ちる月が二人を包む

誰もいない廃校の屋上で

君の声が胸を刺す

「ここなら誰にも邪魔されないよ」

囁く声が風に溶ける

冷たい手を重ねた瞬間

心に響くその温もり

戸惑いの中で

目をそらそうとしても

君の瞳に映る自分が

逃げられなくて

月明かりが二人を照らす

その光の中で溶けていく

甘く危うい君の言葉に

心が絡め取られる

髪を撫でる指先の優しさ

怖いほどに柔らかくて

「君の全てが好きだ」と言う声

真実のようで狂おしい

満月の下で君が笑う

その笑顔に引き込まれていく

逃げたいのにこの距離感が

私を捉えて離さない

月明かりが影を落とす

その影の中に溺れていく

甘く響く君の吐息さえ

私を捉えて離さない

静寂に包まれたこの場所で

君の声だけが響いている

月明かりが照らした夜に

二人だけの世界が生まれる

甘く、でも不穏な温もりが

胸の中を満たしていく

月明かりが静かに消える

その夜の記憶を抱えたまま

  • 作詞

    いちごミルク

  • 作曲

    いちごミルク

  • プロデューサー

    いちごミルク

  • ボーカル

    いちごミルク

ガラスの檻と蜜の鎖のジャケット写真

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「ガラスの檻と蜜の鎖」——閉ざされた愛の旋律——
執着と依存、狂気と純愛。このアルバムは、現代日本の地方都市を舞台に、ひとつの愛が常軌を逸していく過程を描いた百合サスペンス作品。
高校二年生の鹿嶋琴音は、一見目立たない大人しい少女。しかし、その心の奥底には同級生の天城悠乃への異常な愛情が渦巻いていた。誰からも愛される悠乃の笑顔が、琴音にとっては唯一無二のもの。しかし、その視線が自分以外へ向けられることが許せなかった。「好き」という感情が静かに、しかし確実に歪み始め、次第に琴音は悠乃を独占しようとする。一方の悠乃もまた、琴音の執着に抗いながらも、その愛の重さに絡め取られていく。
日常の中に潜む狂気と静かに壊れていく関係性を、美しくも儚い旋律と共に綴った本作は、ゴシックメタルと百合サスペンスが交錯するコンセプトアルバム。
「ガラスの檻と蜜の鎖」——
それは、閉ざされた愛の檻の中で交わされる、甘くも逃れられない約束。今、その扉が静かに開かれる。

アーティスト情報

PinkNokko's

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