ガラスの檻と蜜の鎖のジャケット写真

歌詞

ペアリング

いちごミルク

小さな箱を開けた瞬間

煌めく銀の輪が

私を縛る予感に変わる

「これが二人の証だよ」と

放課後の静かな教室

君の手が差し出す秘密

重なるリングに込められた

言葉にならない想いが揺れる

「断るなんてできないよね」

心の奥で囁く声

その視線に飲み込まれていく

拒むことなんてできなかった

小さなリングが繋ぎ止める

見えない鎖が指に絡む

「永遠だよ」と微笑む君に

逃げる術はどこにもない

帰宅して何度も見つめた

指に輝く小さな光

その意味が胸を押し潰して

息さえも苦しくなるのに

「お揃いだね」と君が笑う

その言葉に心が震える

離れたいのに求めてしまう

矛盾だらけの愛の形

小さなリングに込められた愛

重たすぎるその存在に

抗えない糸で縛られて

君の世界に絡め取られる

鏡の中の私を見つめ

その笑顔が偽りに見える

小さなリングが示す未来

二人だけの孤独な世界

自由を捨てて縛られていく

それが愛だと信じたくて

指に残るリングの温度が

今も私を縛りつけてる

  • 作詞

    いちごミルク

  • 作曲

    いちごミルク

  • プロデューサー

    いちごミルク

  • ボーカル

    いちごミルク

ガラスの檻と蜜の鎖のジャケット写真

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「ガラスの檻と蜜の鎖」——閉ざされた愛の旋律——
執着と依存、狂気と純愛。このアルバムは、現代日本の地方都市を舞台に、ひとつの愛が常軌を逸していく過程を描いた百合サスペンス作品。
高校二年生の鹿嶋琴音は、一見目立たない大人しい少女。しかし、その心の奥底には同級生の天城悠乃への異常な愛情が渦巻いていた。誰からも愛される悠乃の笑顔が、琴音にとっては唯一無二のもの。しかし、その視線が自分以外へ向けられることが許せなかった。「好き」という感情が静かに、しかし確実に歪み始め、次第に琴音は悠乃を独占しようとする。一方の悠乃もまた、琴音の執着に抗いながらも、その愛の重さに絡め取られていく。
日常の中に潜む狂気と静かに壊れていく関係性を、美しくも儚い旋律と共に綴った本作は、ゴシックメタルと百合サスペンスが交錯するコンセプトアルバム。
「ガラスの檻と蜜の鎖」——
それは、閉ざされた愛の檻の中で交わされる、甘くも逃れられない約束。今、その扉が静かに開かれる。

アーティスト情報

PinkNokko's

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