ガラスの檻と蜜の鎖のジャケット写真

歌詞

真夜中の侵入者

いちごミルク

静寂を破る足音が

眠りの闇をそっと裂く

微かに揺れる影の中で

君の声が胸を叩く

「起こしちゃったね、ごめんね」

囁く声に目を覚ます

壊れた笑顔を浮かべる君が

私をじっと見つめている

怖いはずのその瞳に

何故か吸い込まれていく

震える声で問いかけても

答えは帰らないまま

真夜中の侵入者が

私の心を奪っていく

「君がいなきゃ生きられない」

その言葉に胸が軋む

恐怖と甘さの狭間で

心が静かに絡め取られる

ベッドの横に座る君が

優しく頬に触れてくる

冷たい手の温もりに

拒めない自分がいる

「一人にしないで、お願い」

壊れた声が響く夜

狂気じみた愛の重さが

私を少しずつ縛っていく

真夜中の囁き声が

私の全てを包み込む

「君だけが私を救える」

その瞳に引き寄せられる

月明かりが差し込む部屋で

交わした言葉が胸を刺す

真夜中の侵入者が

私の心に刻みつける

愛とも狂気とも言えない

この感情に絡め取られて

逃げられないこの夜の中で

二人の世界が生まれていく

静寂の中で交わる視線

君の愛が深く染み込んで

  • 作詞

    いちごミルク

  • 作曲

    いちごミルク

  • プロデューサー

    いちごミルク

  • ボーカル

    いちごミルク

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「ガラスの檻と蜜の鎖」——閉ざされた愛の旋律——
執着と依存、狂気と純愛。このアルバムは、現代日本の地方都市を舞台に、ひとつの愛が常軌を逸していく過程を描いた百合サスペンス作品。
高校二年生の鹿嶋琴音は、一見目立たない大人しい少女。しかし、その心の奥底には同級生の天城悠乃への異常な愛情が渦巻いていた。誰からも愛される悠乃の笑顔が、琴音にとっては唯一無二のもの。しかし、その視線が自分以外へ向けられることが許せなかった。「好き」という感情が静かに、しかし確実に歪み始め、次第に琴音は悠乃を独占しようとする。一方の悠乃もまた、琴音の執着に抗いながらも、その愛の重さに絡め取られていく。
日常の中に潜む狂気と静かに壊れていく関係性を、美しくも儚い旋律と共に綴った本作は、ゴシックメタルと百合サスペンスが交錯するコンセプトアルバム。
「ガラスの檻と蜜の鎖」——
それは、閉ざされた愛の檻の中で交わされる、甘くも逃れられない約束。今、その扉が静かに開かれる。

アーティスト情報

PinkNokko's

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