Lyric

ほどかれてしまった

雁字搦めの闇夜

剥き出しにされた

静寂に響く心臓の音

ぽっかり穴の空いた

胸を押さえた手のひら

解き明かされた

恐怖 握り締めて

何が見える

窓をひらいたなら

穢れたもんだろう

瞼に刺さる 光の気配

光を見ていた

あの日の眠りの中

塞ぎ込んでいるまま

描いた夢は最後の隠れ家

随分前の雨に

打ちひしがれたまま

いつか眺めた花を

思い出して指になぞる

手足を縛った

鎖はもうとっくに

ほどけてしまった

怯えているだけ

サナギの中

甘い涙 乾いていく

見せかけの暗い闇の中でずっと

繋がれていたい

息を　息を止めて　デイジー

雲に覆われた　このまま

不自由な声に

耳を塞いだ手の中

暴かれた自由を

睨み付けた 瞼の中で

太陽にバツを

君が描いた夢は

白い光の中で

月が照らした最後の隠れ家

指でなぞった

思い描いた世界

夜がくれた哀れみを

抱え込んでいるだけ

サナギの中

泣いていた 夢の中で震えている

偽物の太陽にバツを描いた

君の　君の匂いに　デイジー

包まれていたい

震えて眠る 怯えているだけ

外の光に 消えてしまいたい

息を　息を止めて　デイジー

雲に覆われた　それだけ