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歌詞

パラレル・サマア

沙城さし, rojico

青透る あの夏の日 教室を抜け出した

僕がそこで見たのは 波止場佇む君だった。

「君も逃げ出してきたの?」気付けば口から零れた

ソレに君が笑ったから 似てる様でうれしくなる。

それから周辺町を歩いて 駄菓子とサイダー買って

目を丸くする君が少し可笑しくて。

なんでもないことばっか 連ねるその隙間に見える”君”は

”此処”じゃない場所の話をしていた。

降る電光(たいよう) 統べられた涼風(かぜ)

…そのどれも夢みたいだったけれど、

繰り返す日々に 自由を望むソレは 紛れもなく僕と同じだった。

青透る あの海辺で 日常から飛び出した 僕に話しかけたのは

同じ様な目の君だった。

君に手を引かれ歩き、出会ったソレは些細でも

確かな幸せを孕み。頬張る君を見つめてた。

それから君が話し始めた 馴染めないこと、将来のこと

少し違えど 僕のことの様で。

僕も口を開いて それを聴いている君はまるで

御伽噺を聴いてる子供で。

降る太陽 駆ける夏風(かぜ) 僕の方が夢を見てる様だけど、

繰り返す日々に 自由を望むソレは 紛れもなく君と同じだった。

「明日もまたここに来るよ」「次は何の話をしよう」

僕ら、嫌ったはずの 繰り返しを望んでいた。

見ないフリの逃避行 時間(とき)は迫る 分かっていた。

嗚呼

差す落陽 茜めく風 眺む僕ら 言葉も交わさず

次で最後と知って 口にした「また明日」

降る太陽 青透る海辺で 僕らだけが見た”平行夏”

電光告げる別れ 滲む君の姿 気付けば叫んでいた

「忘れないから」「またね」

青透るあの夏の日 僕ら、確かに”生きていた”

思い出を閉じ込めて ガラス玉に仕舞うんだ。

  • 作詞

    沙城さし

  • 作曲

    沙城さし, rojico

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