歌詞

平行線のまま　かじわった午後

君の名前が重くなる

コンビニ袋と夏の匂い

笑った顔に、罪が見えた

目を逸らせば楽なのに

わざと真正面から見た

どうしようもなく　どうにもできず

“ほんとう”だけが痛かった

誰のものにもなれないって

そんな美学いらない

誰のために泣くのかって

それくらい俺に決めさせてよ

スローモーションで泣いてくれ

この不安定を全部見せて

赤信号も　無視するくらい

愛し方、間違えてもいい

理屈より君の声が欲しい

「やめてよ」すら、今はご褒美

崩れてるこの関係に

美しさを見つけたいんだ

ソファの隙間に落ちたイヤリング

拾うふりして距離を詰める

「今日なに食べた？」って聞くたび

君の昨日が怖くなる

好きって言葉は案外軽くて

なのに重さで沈んでいく

君の笑顔のその手前で

何回俺は溺れただろう

誰かの愛を踏み越えて

ここまで来たくせに

「全部信じて」だなんて

どの口が言ってんだろうな

スローモーションで泣いてくれ

スピーカー越しじゃ足りないから

抱きしめるたび　形が崩れ

でもまた、そこに触れてしまう

綺麗ごとで包んだら

壊れるほど君が遠くなる

歪んだままでもいいんだ

正しさより、君が欲しい

ねぇ、誰の人生に正解があって

どの選択肢に名前を書くの？

“いけないこと”って何さ

君といられないほうが、よっぽど不自然

スローモーションで泣いてくれ

一秒ごとに胸が軋む

理性の檻で飼い慣らすより

そのまま暴れていてほしい

愛してるって叫ぶたび

不安も嫉妬も溶けていくから

矛盾だらけのこの恋に

ちゃんと意味をくれた君へ