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前作の「青年」がテーマとは打って変わり、今作のEPのタイトルには子供とある。子供と地下というファクターに共通項を見出し、そこを出発点に大人と地上という対極との関係性も描いたコンセプショナルな今作は、純粋さに内在する社会批判と俯瞰による哀愁によって内省的なまとまりを感じさせる。
物事を遠くから見つめるような歌詞と日常的、直接的な表現の組み合わせによって生み出される彼の哲学は現代社会に生きる多くの人を惹きつける。自身を「犠牲」や「媒体」とするその姿勢には他者に対して委託をする意思と自己が等身大であることを強調していることが垣間見える。クリエイティブ集団ToTを牽引するWakuは何を見つめ、何を為すのか。
ToT