歌詞

触れては溶けて消えていく

手のひらに乗った淡雪

どんなに季節が巡っても

君はそこには居ないんだね

早めの雪が降って 慌てる街の隅で

濡れるのが嫌だって 冷めたフリした僕を

キツネに似てるなんて 君はからかいながら

傘から飛び出して歩く

きっと叶わないから しまっておくよ

硝子細工みたいな 君へのこの気持ち

『コンコン』

雪のカケラに映ってる 君が居る世界に

踏み出せない僕は ずっと近くて遠いよ

新品の匂いがする 君がくれた白いマフラー

どうしようもなく温かくて

こんなに 痛いよ痛いよ

小さなイルミネーション 聞き飽きたベルの音

誰よりもはしゃいでる 子供みたいな君と

いつでも1人だった 疑心暗鬼な僕も

気付けば君で溢れてた

いっそ楽になっても困らせるね

何かと理由並べて 君のせいにしてる

『キュンキュン』

雪の魔法に照らされて 赤くなった鼻も

何気ない仕草ひとつも 忘れたくないよ

いつからか付けていた 高そうな名前のジュエリー

どうしようもなく君に合って

綺麗で つらいよ つらいよ

悪い予感は いつだって当たるんだ

せめて 今だけ 僕だけ見ていて

雪のカケラに映ってた 違った結末を

ぼんやりと眺めていた 臆病なキツネ

心地よい匂いがする 季節外れ白いマフラー

どうしようもなく温かくて

こんなに切なくなるんだよ

今でも好きだよ 好きだよ