Lyric

「怪雨（あやしめ）が降ってくる」

君は空を見上げてそう言った

あの日、廃墟で瓶を持ってから

君はどこかおかしくなった

僕はなにか悪い予感がして

あの部屋には入らなかった

まやかしの彼岸を信じさせる

宗教的な扉だった

君につられ空を見る

雲ひとつない澄んだ晴天に

君は傘を開いて俯いた

僕はどこかおかしくなった

「君を馬鹿にするわけじゃないけど

何も降ってこないじゃないか」

君は物憂げな目を持ち上げて二つ目の傘を

差し出した

「君は…見えないんだね…」「え？」

僕の手を握る君 空を裂いた愁傷(しゅうしょう)が

僕の気 触(ふ)らす様に地に空疎(くうそ)を降らす

「結局忘れようって目を閉じてそれが君の答え？」

僕を切り苛む(きりさいなむ)

君に目を開ける

「怪雨（あやしめ）が降ってくる」

僕は空を見上げてそう言った

あの日、瓶の中身を知ってから

僕はどこかおかしくなった

君は憂目(うきめ)から目を逸らしたら

いつも通りの日に戻った

僕は憂目を憂目で返して

瓶の事ばかり考えた

「君は…見えないんだね…」「え？」

君の手を掴んだら 僕の中の愁傷(しゅうしょう)が

いつか気を晴らす様に地にカラスを降らす

「結局忘れようって目を閉じてそれが君の答え？」

君を切り苛み(きりさいなみ)

君と混じる

泣いて泣いて心の穴に

貯めて涙で穴を埋め

映る空にいつか

「綺麗だね」と

「綺麗だね」と

「綺麗だね」と

「綺麗だね」と