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60年代のポップスを語る上で「ユー・トーク・トゥー・マッチ」を忘れるわけにはいかない。ニューオーリンズR&Bシーンのみならず、日本に於いても大瀧詠一を初め多くのアーティストに影響を与えた60年代を代表する曲のひとつであり、61年に発売された本作はニューオーリンズが持つ独特の音楽環境が生んだ歴史的なアルバムとしての価値をも持つ名作。
1926年8月12日にルイジアナ州ニューオーリンズに生まれたジョー・ジョーンズは、後に「アイコ・アイコ」のヒットで知られる当地の女性3人組コーラス・グループ、ディキシー・カップスをプロデュースしたり、B.B.キングのピアニストとしてのキャリアを持つほか、インディアナ州で結成されたロックンロール・バンド、リヴィエラズの64年の大ヒット曲「カリフォルニア・サン」(作詞作曲はヘンリー・グローヴァーとモーリス・リーヴィ)のオリジナル録音アーティストとしても知られているが、「ユー・トーク・トゥー・マッチ」は、ジョーンズにとって一世一代の大ヒット曲となった。この曲は、60年代の音楽シーンを語る上で決して忘れてはならない曲のひとつであり、ニューオーリンズR&Bシーンのみならず、日本のロック・シーンに於いても多くのアーティストに影響を与え、60年代を代表するポップ・ソングのひとつに数えられる名曲である。
ファッツ・ドミノの成功と共に現れたフォロワーのひとりであるジョー・ジョーンズが、60年にリック・レコードから発表した「ユー・トーク・トゥー・マッチ」は、ビルボードのR&Bチャートで9位、ポップス・チャートではなんと3位を獲得する世紀の大ヒットとなった。リック・レコードはその後、数枚のシングルを出し、アルバムはルーレットより全世界に配給され、時差はあったもののイギリスなど世界中でヒットし不動の地位を築いた歴史的なアルバムである。
大瀧詠一や細野晴臣など、60年代以降日本のロックを形成していく彼らにとっても大きな影響を受けたであろうことは想像に難くない、ジョー・ジョーンズの大ヒット曲「ユー・トーク・トゥー・マッチ」はすべての音楽ファン必聴。