歌詞

ある日のオークションに1枚の絵画

業界人達が競りに参加

Mr.richmanがニヤついた結果

その絵に億の価値がついた

だが絵の解説　誰も出来ない

所詮、高値の理由は画家のネームバリュー

「何を描くか」より「誰が描くか」

そんな価値観ハナから願い下げさ

でも確かにそれも1つの理論

どの口が何言うかこそがHIPHOP

どんなラッパーになるかなんて大前提

Musicを人で聴くのはナンセンス

生き様とリリック この黄金比

帝王切開に生みの苦しみ

金儲け したり顔の画家の落書き

気をてらったモン勝ちのシーンにゃ用なし

散らかり汚れまみれの

アトリエに狂わされ

尖り、腐り、

筆の叫びにただ澄ます耳

数字至上主義の中で

また切り刻まれ散る運命

キャンバスに染みる汗

抱きしめて待ち望む革命

ピカソが残した15万のアート

1日5枚の制作スピード

されど全てが売れるなんてあり得ない

埋もれていく作品が後を絶たない

15万分の2 泣く女 ゲルニカ

B-Boy 早いぜ 匙を投げるには

打率10割は難しい芸術

だから打席に立つバット代わりの鉛筆

やっぱ大事なのは感受性

右手のペンと感性が受精

芸術は需要に合わすのが重要らしいが

それはラッパーにとっちゃ重症

評価は集団心理 付和雷同

そこに唾を吐くラッパーのプライド

性欲 食欲そして睡眠欲

全てを上回る表現欲求

散らかり汚れまみれの

アトリエに狂わされ

尖り、腐り、

筆の叫びにただ澄ます耳

数字至上主義の中で

また切り刻まれ散る運命

キャンバスに染みる汗

抱きしめて待ち望む革命

死んでから評価されたフィンセントゴッホ

2000枚の絵が眠る 埃被る倉庫

後に陽を浴びるひまわりの種

ゴッホの返り血　赤いブドウ畑

「にわかにわかるか」と社会に反感

悲劇の天才 孤独な表現者

ある日ゴッホは耳を切り落とした

感性すり減らし身を切り没頭した

作者 作品 背景の歯車

エセ評論家が人生を狂わす

成功が1割 失敗が9割

追い求めた1点物 芸術の希少価値

ラッパーとリスナー 芸術家と消費者

評価をつける側とつけられる側

ちゃんちゃらおかしいが それも仕方なし

さぁ決めてくれ 俺に宿る価値