

すり減ったブーツ ステータスは最低ランク
腰に据えた抜かない剣の重さだけを知る
「出来損ない」と影が囁く街角で
迷子の仔猫と夕陽を追いかけ 老婆の荷物を運ぶ坂道
「すごい敵は、すごい勇者が倒すから」
そう呟いて僕は 小さな願いを掬う
待てども待てども 幸せの音色は遠く
色褪せてく世界を誰もが嘆いた頃
届いた報せは「勇者たちの敗北」
ただし灯火は、ひとつも消えず
そこに届いた「魔王を討て」の勅命
空っぽな手のひらじゃあ 世界は救えないよ
恐怖で手が震えていると 「今度は僕らの番だ」と
君がくれた「ありがとう」が 背中を押した
「弱いままでもいいさ、行こう」と旅が始まる
先頭はいつも任せきりの情けない僕
君たちが切り開く道をただついていく
「大丈夫?」って笑う顔が まぶしすぎて目を伏せた
頼りないってわかってる
だけど今度は、僕もみんなを守るから
目的地が視界に滲む 握る拳に力が入る…
そんな中、僕は静寂を破った…!
「気になることがあるだ。戦うんじゃなく、話がしたい!」
緊張を溶かしたのは「君が言うなら」って呆れた笑い
信じてくれた心を 裏切ったりしないから
震える声でもこの想い、必ず届けるよ
僕は弱い とても弱い でも僕にしかできないこともある
この祈りだけは届かせるんだ 君の心の奥へ
対峙した玉座の影へ 静かに問いかけた
「なぜ、命を消さなかったのか?」
ため息ひとつ、影が揺れて 静かに応えた
「もう疲れたんだ。誰も聞こうとしなかった…」
「…面白いやつだな、お前は」
旅路を見ていたと 魔王は微かに笑った…。
ならば魔王よ、僕らと紡いでみないか 終わらない歌を
言い合っては、ぶつかってばかりでも 同じ明日を見てる
最弱だった僕と 呆れた表情だった君が
紡いでいくこれからの物語のそばで
未来の希望が笑い声を響かせてる
…ほら、新しい世界が息をし始めた。
- 作詞者
稲荷クウコ
- 作曲者
稲荷クウコ
- プロデューサー
稲荷クウコ
- ボーカル
稲荷クウコ

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落ちこぼれの勇者
稲荷クウコ
最低ランク。「出来損ない」と蔑まれる、最弱の勇者の物語。
「すごい敵は、すごい勇者が倒すから」
そう言って、目の前の小さな「助けて」に手を伸ばし続けた、最弱の勇者がいた。
最強の勇者たちは敗れ去った。彼に託されたのは「魔王討て」の勅命。
彼を支えたのは、彼が救ってきた人々から「ありがとう」の光と助けだった。
弱さを認めたとき、本当の物語は始まる。
独白からアンセムへ――疾走感溢れるサウンドに乗せて贈る、弱くて強い、新しい勇者のための賛歌。
あなたの心に、この祈りが届きますように。
アーティスト情報
稲荷クウコ
4オクターブくらいの声を出せるだけの凡人。 歌ってるか寝てるます。 歌唱、MIX、作詞、作曲、映像を一人で投稿してます。 動画作成とか外注依頼出して早く怠けたい…。 みんなの応援が導火線になるので動画への高評価やコメント、そしてシェアなどで応援よろしくお願いしまzzZZZ…。
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