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歌詞

ある挿話

貝と蜃気楼

後悔はしたくないよな

夢に見るほど焦がれた君を

見忘れても流る時を

この指先で掬えないまま想うよ

色を湛えた水は枯れ

白く覆う夜に

萎びた花を束ね贈る花嫁は

見知らぬ顔で名を呼んで

愛を告げるから

生まれ損ねた世界をまた

放る窓の向こう

融けた月のひかりのうら

零れた色で影をなぞるよ

終わりゆく世界の隅の

窓辺にゆれる君のかたちを探すように

忘れた夜の残り香を

嗅いだその朝に

真珠をひとつ落とすように零れゆく

黒い眼の静けさに

秘密を告ぐように

生まれ損ねた世界をひとつ

君にあげるから

融けた月のひかりのうら

零れた色で影をなぞるよ

終わりゆく世界の隅の

窓辺にゆれる君のかたちを探すように

煙る霧は晴れ月が出るように醒めていく

擦れた線が君の睫毛を覚えているから

後悔はしたくないよな

夢に見るほど焦がれた君を

見忘れても流る時を

この指先で掬い上げたら

満ちていく星の間に

零れた色で影をなぞるよ

終わりゆく世界の隅の

窓辺にゆれる君のかたちを刻むよう

落ちていく陽が昇るように

最後の日にはまた会えるでしょう

朽ちていく瞼の裏の

窓辺にふたり肩を並べて眠ろう

  • 作詞者

    小宵

  • 作曲者

    貝と蜃気楼

  • レコーディングエンジニア

    神楽坂ヨシキ

  • ミキシングエンジニア

    神楽坂ヨシキ

  • ギター

    KYOTOU-O, 神楽坂ヨシキ

  • ベースギター

    MiNT

  • ドラム

    634

  • ボーカル

    小宵

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アーティスト情報

  • 貝と蜃気楼

    耳を劈く轟音に物語性の高いリリックを乗せて鳴らすオルタナティヴ・ヘヴィ・ロックバンド。そのサウンドはスラッジコア、ブラックメタル、ハードコアパンク、シューゲイザー、USインディーなど様々な音が渾然一体となった唯一無二のものだ。メンバーは、小宵(Vo)、KYOTOU O-EⒶST SHIBUYⒶ(Gt)、ヨシキ(Gt)、MiNT(Ba)、634(Drs)の5人組。その内、小宵とKYOTOU O-EⒶST SHIBUYⒶの2名がVtuberという異色の構成だ。2022年4月に1st EP『人魚の骨』、同年10月に1st Album『七日目の街』をリリースし、また2022年5月にはおやすみホログラム主催のライブ「打奏驚蛇」に出演、同年12月にはレコ発ライブ「七日目のパレード」を主催するなど、ステージパフォーマンスにも力を入れており、破壊的な演奏が評価されている。最近ではASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文がホストのpodcast AVMTのVOL.36にて1st Album 所収「安息日」が週のプレイリストに選曲されるなど、その存在感はあらゆる音楽シーンにおいて日々いや増しつつあり、今後も決して目が離せない。

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