もう懐かしい
光と音を
思い出してしまうのだ
気づかぬうちに
綺麗になって
過去になっていた近い記憶
活字や液晶の向こうに
旅立ってしまったみたい
あの大気に
もう一度だけ
触れようとしてみたくて
夢は終わった
あの時のこと
忘れてないけど
錆びつく前は
青かったんだね
戻りたくても
許されないの
霞むほど遠いなあ
今更なんだけどね
立ち尽くしてしまっていた
華やかではない
青春漫画は
所詮はフィクションだったのだ
取るに足らない
思い出がやけに
光って見えてしまう
遠い記憶
君等と僕との間を
檻が隔ててる感覚
過ぎてからじゃ
遅いってこと
分かってたはずなのにな
あの時のこと
忘れてないけど
錆びつく前の
青さは知らない
瞬きの間に
差し出される今
古びる1秒前
季節は進んでいく
動かされてしまうのだ
何も無い
何も無い
今の僕には何も無い
みたいで
面影はもう洗い流されて
しまったみたいで
そちらの方がお似合いね
亡霊になって
何処へ向かうんだろなあ
あの時のこと
忘れてないよね
僕たちは居た
時間の中に
空気を揺らした
涙や息を
思い出して
鮮やかな五感を吸い込んで
あの時のこと
忘れてないけど
錆びつく前は
青かったんだね
伝説のようでも
信じていいかな
思い出を抱きしめた
眠りから覚めたら
いつか見た空の青が
今も生きている
- 作詞
オヨイダキビス
- 作曲
オヨイダキビス
オヨイダキビス の“錆びつく前は”を
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